設立の背景

情報ネットワークの急速な発展や様々なIT技術の革新は、従来では想定し得なかったサービスやビジネスを数多く生み、社会的利益をもたらしてくれる可能性を提供してくれる。しかし、旧来の法律や、慣習、世論などが新たな可能性に対応しきれていないため、イノベーションの果実を社会に還元することが阻まれたり、無防備になることで、想定もしていなかった事件や被害が発生させたりしている現状がある。特に日本においては、既存の仕組みを保持することに腐心するあまりに、革新的な動きが起こりにくい状況が存在すると評価できる。加えて、最近では、安心安全の名のもと、実効性が不確かな規制の強化が進み、その結果イノベーションを創出しづらい社会となっているようにも見える。安全を守ることは大変重要であるが、イノベーションが生まれにくい活力のない社会は、新しい状況への対応力も欠くものといえる。経済的観点からも、高齢化が進む日本にとって、日々技術が進歩し、情勢が変化する今日の世界において、現状維持という発想から脱却し、常に革新をしていかなければ、安心して暮らせる未来はない。それらの意味で、革新ができないことはかえって危険な状態をもたらす、との認識のもと技術の積極的な活用を通じた安全性向上の方策を研究する。